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改造うさ耳
「ちょっと待って。うさ耳カチューシャをちょっと改造しようと思ってるから。」
「うさ耳カチューシャ？もう既にウサ耳着てるのに？」
「フード被らないとうさ耳にならないからさ、もっとしっかりうさ耳アピールしたいんだよね。」
「アピールはいいけど、何で改造なの？これでもう十分だと思うけど・・？」
「ねこでもうさぎでも、耳系カチューシャって直に生えてる感じがポイントなんじゃないかって気がするんだよね。」
「分かる様な分からない様な・・・。」
「という訳で早速始めよう。土台から外して耳部分だけを取っちゃって、髪留めクリップ？を接着剤で固定。」
「上手い事取れて良かったね。」
「って言ってる間に乾いただろうし、付けてみよう。」
「ん～～～・・・。」
「なんか、アンテナみたいだね。」
「髪もボサボサだしな。」
「それは私のせいじゃないでしょ。」
「向きとか変えてみようか。」
「ついでにちょっと折ってみる？」
「お、乗ってきたな。」
「せっかくなんだから可愛い方がいいもん。」
「本当はもっと立たせたかったんだけどな。」
「んー、じゃあ細いカチューシャに乗せてみる？クリップで綺麗に挟めるし。」
「お、それ頂き。」
「どう？」
「いい感じだな。本来の目的にだいぶ近づいた。」
「近づいた・・・って事はまだ満足出来ないの？」
「この隙間がどうしても…、生えてる感が阻害されてる。」
「やたらめったら生えてる感にこだわるのね。」
「耳ってそーゆーものだろ。」
「はいはい。」
「じゃあこれでいいでしょ。根元に羽素材をぐるぐる～って巻いちゃえば隙間見えないよ？」
「お、素晴らしい。チィちゃん今日は冴えてるな。」
「満足してくれれば早く着替えられそうだし。」
「え？そんな理由？」
「うさ耳は満足しましたか？」
「した。したけど、着替えはもうちょっと先かも。」
「なんでよ。」
「出来がいいだけに、しばらく堪能したい。」
「なんだかなあ・・。」
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