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欲しい洋服
「何よ。人の顔見て唸って。」
「今日のはともかく、もうちょっと女の子全開な洋服が欲しいなと思って。」
「女の子全開？マスターが言うと何な変な感じに聞こえるけど、どーゆー事？」
「この前可愛いスカート履いてる人がいてさ、チィちゃんに買ってあげたいなって思ったんだ。」
「可愛いのなら嬉しいかも。」
「ただ、どこのブランドかも分からないし、どこに売ってるかも分からない。聞くわけにもいかないし、ただただあのスカート可愛いなあって見てるしかなかった。」
「うーん、しょうがないね。」
「ウチにあるスカートと種類が違ってから、新しい感じが出せそうだったんだけどな。」
「マスターの趣味丸出しで短いのばっかりだもんね。」
「欲しい洋服が手に入らないって、どうすればいいんだろうな。」
「みんな雑誌読んだりネット見たりして、それで買ってるんじゃない？マスターみたいに街中の人を参考にしても同じ物は難しいと思うよ？」
「そーゆー事か。普段自分の物でもファッション雑誌なんて買わないからな。」
「前に小物、アイテム感覚で雑誌買ってきてくれたけど、今度はちゃんと洋服目線で買ってきてよ。」
「そうだな。今度は真面目に洋服雑誌買ってくるわ。」
今までは街にいる人を雰囲気や系統くらいで参考にしていたけど、今回初めて具体的な商品レベルで欲しい物が見つかりました。
ただ、出先で可愛いと思った物なので家で調べても当然その商品には届きません。
ひたすら安い洋服で数揃えてきたけど、そろそろしっかり狙った買い物にシフトしようかな。
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