目は動くように改造してあるけれど、目線が変えられるだけで表情そのものを変えられる訳ではありません。当然だけど。
こちらから何かをしなければ身動き1つ取れない彼女だけど、たまに悲しい表情をしていたり、嬉しい楽しいといった表情をしていたり、何かを訴えかけてきている様な、そんな風に思う事があります。
ブログで(想像)会話をしているのとは別に、何か大事な事を伝えようとしているのかな。
「以心伝心って知ってる?」
「知ってるけど、これってそーゆー事なの?」
「当たらずといえども遠からずだね。じゃあマスターに問題です。私は今何を考えているでしょうか。」
「・・・その表情から読み取れと?」
「チクタク、チクタク、チクタク・・・。」
「時間制限ありかよ。じゃあ、お腹減った。」
「ブブー。正解は”前髪ちょっと軽くして整えて欲しい”でした。」
「分かるかよ。」
「はい、整えたよ。これくらいで大丈夫?」
「うん、ありがとう。じゃあ第二問だよっ。」
「またやるの?」
「今の私の表情から気持ちを読み取ってください。」
「・・・全然分からない。もうちょっと化粧したいとか?」
「ブブー。正解は”何で今日は制服なんだろう”でした。」
「だから分かるかっての。」
「じゃあ最後のチャンス。今度は当ててね。」
「分かった。ちょっと怒ってる。最後は当ててねって感じだ。」
「はぁ~・・・残念。何も分かってくれてないのね。」
「正解は”髪の毛後ろで結んでみたけどどう?”でした。」
「だから、分かるかっつーの。」
「全然ダメじゃない。」
「そもそも、そんな具体的な気持ちが分かるとかじゃなくて、なんとなくの喜怒哀楽みたいなものが感じられるって程度だから。」
「マスターの修行不足、努力不足が露呈しちゃった記事になったね。」
「さすがにレベル高すぎだろ。」
「もっと私の事分かってください。」
「それは努力します。」