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お迎えではない購入
「あー、この前リサイクルショップでドールが売られてるの見て、だいぶ昔に同じシリーズ？を買ってたの思い出した。」
「こんな子がウチに居るなんて知らなかったよ。」
「気持ちや意味合い的にはフィギュアの延長ってノリで買ったから、お迎えとはちょっと違うと思うんだけどね。」
「それでもドールって事には変わりないよね。大分昔って事は、私のお姉さんなんだね。」
「お姉さん、ってのはどうだろう・・・。」
「なんで？？ポテトみたいに元気になるかもしれないよ？」
「それはない。」
「あれ？随分ハッキリ断言しちゃうんだね。」
「何でもかんでもそうしていい訳じゃないと思う。あくまでも観賞用に留めておく方がドールにとって幸せな場合もあるんじゃないかなーって。」
「このままの方がこの子は幸せなの？」
「普通のドールって事以上の役割を持たせると、愛情だけじゃなくて責任も出てくると思うから、中途半端な扱い方をしてしまうと逆に可哀想な気がする。チィちゃんとポテトで精一杯だし。」
「んー、なんだか難しいけど、この子が悲しい思いするのは良くないよね。」
「ちゃんとしたお迎えをしてれば違ったのかもしれないけど、買った時はドールに関して全くの無知だったし、お迎えって気持ち無く買った物に後付けするのも悪い気がして・・。」
「フィギュアと同じ棚に居たくらいだもんね。」
「まあ、自分の考えが正しいのかどうかも分からないんだけどね。」
「最良の道は、この子が不幸せにならない事だよね。落ち着いて考えれば、この子はこのままが一番かも。」
「チィちゃんもそう思ってくれるなら、やっぱりそれが一番って事でいいのかな。」
「この子が元気になって色々お話出来るようになったとしても、マスターにセクハラされるのはやっぱり忍びないよ。」
「・・・さすがにそんな事しないよ？」
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