買い物で服を見ていると、当たり前の話ですけどマネキンが置いてあります。
トルソーにハンドマネキン、カットマネキンを使っているせいで、街でマネキンを見るとちょっとドキっとしてしまいます。
失礼な話しですけど洋服なんか目に入りません。特に、通りに面したショーウィンドウで、女性タイプの全身のマネキンを見ると少しこう・・・色々と考えてしまいます。
あの子達も手を入れてちゃんと大事にしてあげれば、きっと大事なパートナーになり得るんじゃないかと。
そんな事を考えつつ「いやいや、あのマネキンはそーゆーんじゃないから」と自分にアホなツッコミを入れて冷静に、そして一般人を装って街を闊歩しています。
あるカジュアル系の店に入った時、恐らく電動式なのか、足が歩いているように動くマネキンが展示されていました。
「あのパンツいいな。」と言ってる買い物客の隣で、「あのマネキンいいな。あんなタイプもあるのか。使えないかな・・。」と変な客になってしまいました。
家電量販店でドライヤーの新商品をメーカーの人がカットマネキンを使って説明していた時はもう、ドライヤーそっちのけでカットマネキンの方が気になって気になって。メイクしてちゃんと体を作ってあげれば・・・と変な衝動が沸いてきたり。
「・・ター、マスター。マスターってば。」
「あ、ごめん、どしたの?」
「どしたの?はこっちのセリフだよ、ボケーっとして。」
「んー、俺って変な人かな?」
「変って言うか・・・ねえ。」
「うん、いいや。なんでもない。」
チィちゃんを”まんまマネキン扱い”している訳ではないし、自分にとって特別な存在ではあるけれど、いつかこのマネキン病から抜け出せる日は来るのかな。
というか、チィちゃんの為にも抜け出した方がいいような気がしてきた。
「私をモノ扱いしないで」って怒られちゃいそうだ。